内蔵のある町くらしっくロード増田へ

秋田県横手市増田町へ初訪問。
今回のお目当ては「内蔵」です。
私はこの秋田のお宝ともいうべき大変歴史的希少価値の高い内蔵を知りませんでした。

未開の観光地がまだまだ秋田にはある

年老いた母が1人で暮らす地元秋田。
年に数回は帰省します。
その度に母を連れ出かけるのですが。
こう度々帰ってきているとネタもなくなるし、何と言っても雪深い秋田の冬場は出かける場所が限られる。。。
今回はどこへ行こう。
と、帰省前にあれこれ検索していると。
この自称秋田ツウ(笑)の私でもまだ行ったことのない、知ることすらなかった秋田の名所があるではないか!
それを教えてくれたのは、吉永小百合さん!!!!(笑)

え???
大人の休日倶楽部のポスターに起用されてるの???

2005年に横手市に合併された増田町。
りんごと、漫画のイメージしかなくて行ったことがありませんでした。。。
で、行ってみました!!!(笑)

国道からかなり奥へ入り、もうすぐそこは岩手県。
奥羽山脈に囲まれた静かな地。
そして。以前の強首のときと同じく、とにかく人がいない。。。

明治時代へタイムスリップ

蔵ロードと書かれた看板を見つけ、近くに車を停め歩いてみました。
すると、あるわあるわ。
蔵蔵蔵!!!
そこだけタイムスリップしたかのような懐かしい風景。

蔵の町といえば、埼玉県川越市や千葉県佐原市が有名。
どちらも素敵なところでしたがここには両者にない「雪」という最高のトッピングがついている。
テンションあがる(^O^)

そして、ふらりと一軒目のお宅へ。
すると、まさにそこがポスターのお宅、佐藤家でした!

大きな母屋は令和になった今も大正昭和感を感じる赴きある雰囲気
時計もまるで時が止まったように感じさせます。

そして、奥へ進むと見えてきました。
漆で黒光りした柱
重厚感のある扉
威厳を感じる佇まい
「それ」は家の中にあるまさに内蔵
見事すぎて足が止まりました。


中も見学できるようです。
靴を脱いでお邪魔すると、それは蔵というよりは、むしろ品があって美しくて客間のようにもみえました。
当時はもちろん、大切なものを保管する場所でもありましたが、
結納などの儀式も行われる場所であったそう。

扉や基礎の部分には火事になったときの煙を逃がすしかけや細部まで施された職人技光る細工が目を引きます
もはや、お宝をしまう単なる蔵ではなくこの蔵そのものがお宝です!
家主によって細工は異なりそのオーナーのこだわりや好みをうかがい知ることができます

この内蔵がおよそ400メートルの通りに40軒ほど軒をつらねています。
できる限り回るぞ!!!
そのお宅ごとに住人である家主様が丁寧に、そして誇らしげに解説をしながら案内してくれます。
どこのお宅のおじいちゃんもみんな生き生きしていて実にうれしそうに話しているのが印象的でした。

寒さまでも、調味料に代えてしまう魔法のスープ

三階建てのお宅や、元お医者さまのお宅、しかけ扉や柱にこだわったお宅。
どこもかしこも見ごたえ十分!
私の好奇心はとどまるところを知りません。


と、ここで年老いた母。
「あど、足ひゃっけくていやだぁ。帰るぅ。」
まさに親子逆転。
きっと小さいころ母はゆっくり買い物や鑑賞したかったときに私が言ったであろうセリフ(笑)
しかし、内蔵の魅力に憑りつかれた私も簡単に譲るわけにはいきません。
マフラーをかしたり、手をつないだりあれこれしてみましたが。
確かに靴を脱いで内部の見学をしていると底冷えがすごい。
そこで、一旦休憩をはさむことにして蔵っぽい外観のカフェへ。


ここでは地産地消のメニューがずらり。
私たちは人参スープをオーダーしました。


これがびっくり!おいしくってびっくり!
人参の甘さとしょうががきいた体の芯から温まる優しいスープ。

母のご機嫌も直ったところで、もう一軒だけ、と再度蔵へ~♪

3月で雛祭り時期だったので人形を飾ってある蔵へ。
ここは母屋も見学できて当時の増田町がどれだけにぎわい、繁栄していたのかをうかがい知れる豪華なお宅も見学できました。

当時は生糸や葉タバコで一大産業都市であった増田。
歴史だけでなく、建築に興味のある方にも是非おすすめしたいスポットです。

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