【動画有】秋田出身者の集い、第29回ふるさと比内会総会・懇親会に感謝!!

あきたさいこうの代表、高橋です。

秋田県をゆかりとする、県人会や、各市町村会、高校の同窓会など、全国に数多く存在するようです。
僕自身もふるさと秋田を盛り上げたいという思いがありますから、もちろん興味はあったのですが、どのように参加したらいいか分からず、結局いままで参加できずにいました。こんな僕が初めて参加したのが、2017年11月12日(日)第29回ふるさと比内会です。
運営メンバーの一人比内出身の嶋田礼花さんにご紹介頂き、参加しました。
そのふるさと比内会を通してとても考えるところが多かったので、その内容を記事にしたと思います。

29年間も続いている、ふるさと比内会の歴史を感じる

比内会1
当日は、東京都台東区オーラムを会場に集まりました。
最初のコンテンツは、総会です。29年間続いている総会ですので、流れもスムーズで何の滞りもなく順調に議題が進んでいきます。
しっかりとした運営基盤があることが肌で感じられます。会長挨拶から始まり、年間行事の報告から決算報告、とてもシビアな数字の中でも根気強く運営されているなぁと感じました。

秋田活性化株式会社 代表取締役 日景社長の講演

秋田活性化株式会社 代表取締役日景賢悟日景社長とは、社長が経営されている、秋田ダイニング銀座なまはげで一度ご挨拶させて頂いた以来でした。

大舘市議会議員と実業家という2つの顔をもつあきたを盛り上げることを、ずっとやってきた先輩の話なのでとても貴重なお話しが聞けました。どのようにして、銀座に140席の飲食店をオープンしたか、資金調達をどのように行ったか。秋田の古民家を解体して、銀座のビルの9階で組み立てたのかなど、僕らが想像を絶するような体験のお話しにとても心が躍ります。
そしてやはり、秋田の今後をどのように盛り上げるかという話になります。
秋田のふるさと納税額は、約16億円そのうち大舘市が、3.5億円で最大だそうです。
今年は5億円を上回るということで凄い実績です。
しかし、お隣山形県のふるさと納税額は驚愕の140億円だそうです。この違いはとても驚きました。
活発にPRしている山形県と比較的控えめな秋田県ではこのような差が生まれるのです。
これは、なんとか問題を解消したい課題ですね。秋田県では毎年約1万人、大館市でも毎年約1000人の人口が減少しており、この流れをいかに食い止めるかその施策を全県のみんなで力を合わせて解消しなければなりません。
そのためにも、付加価値をつけて製品をPRし販売していく力が必要になります。
最近の製品のお話しもしてくださいました。大豆マヨネーズ、健康志向の近年ではとても注目がある製品です。しかし、秋田県内ではまったく売れなかったそうです。これをアメリカの展示会に出品したところ、100点満点中なんと100点の評価を得たとのニュースがありました。
やはり、求められるところに正しく流通させなければならないのです。とても勉強になりました。

1年1度ふるさとを思い出す日があること

講演会のあとは、皆様お待ちかねの、懇親会、地域毎のテーブルに皆さんが座り、地元名産の、いぶりガッコやとんぶりのおつまみ、地元の郷土料理きりたんぽ鍋と一緒にお酒を頂きます。
民謡の全国大会で第3位の記録を持つ嶋田さんの景気の良い民謡を皮切りに、参加者のみなさんが徐々に饒舌になってくるのが手に取るようにわかります。秋田県民はやはり、シャイで初対面の方と話をするのはみんな苦手なんです。
僕もそうです。その性格が嫌で、人見知りしないように性格を強制したんですが、根は秋田の血筋ですから、何もなければ人見知り発動してしまします。
しかし、一度お酒を飲むとすぐに友達、仲間、親戚に早変わり。とてもアットホームな懇親会が進んでいきます。
あとから聞いたことですが、基本的には関東在住の比内出身者の総会なのですが、このタイミングに合わせて、秋田から古くの友人を訪ねて東京に訪れるひとも多いそうです。だから、交通の便がいいように、上野駅の近くで開催されるのですね。とても納得です。参加者の多くは、すでに仕事をリタイヤして、老後の生活を送っていらっしゃる先輩方です。そんな先輩方でも1年に一度は生まれ育った故郷を思い出す日がこの総会・懇親会なのだと考えると、とても価値のある会だなぁとあらためて実感します。

人間関係が希薄になっている、今日だからこそ求められるもの

東京に、引っ越ししてきて早7年目の僕ですが、マンションの隣の方とは交流もありません。
たまに、エレベータで一緒になったときに挨拶するぐらいです。
でもここにいる方々はどこの家の出身なのか分かっていて、なにかトラブルがあったら互いに助け合い、農作物を譲り合い、もっと昔は労働力さえも分け合って、力を合わせて生きてきていたのです。シェアリング・エコノミーなんていう、横文字が生まれる前からそうしてきた、そうしないと秋田の長い冬は乗り越えられなかったのかもしれません。SNSが発達して、リアルなふれあいが希薄になりつつある今日、一度も会ったことの無い人を友達と呼べる時代に、スマホも持たず、インターネットも使わない皆さんがここにいました。普段同年代の付き合いしかない僕にはとても新鮮でしたし、とても貴重な時間に感じました。

もっと若い人たちが活躍する場所になれば

比内会 嶋田さん

会に参加する、皆さんを見ると、少子高齢化を痛感します。平均年齢は50歳から60歳代ではないでしょうか?若い方はほぼ参加されていません。今回招待してくださった、運営メンバーの嶋田さんが20代で最年少、30代メンバーが一人、その他の運営メンバーは皆さん僕らよりも年上です。確かに僕もきっかけがなければ、来ることも無いでしょうし、せっかくの日曜日のお昼にこの会に参加するメリットを見いだせない人も多いのでしょう。日々の仕事に忙殺され、たまの休み位、ゆっくりしたい。わざわざお金を払い、ふるさと会に参加する20代から30代は少ないのです。これも自然の摂理というものなのか、形あるものは淘汰されていく。ほかの市のふるさと会総会はなんと10年に1度しか行われない所もあるそうです。しかし、きっとこのふるさと会の重要性を気付く人がいずれ増えてきて、若い人たちが集まってまたこの会を盛り上げる日が来るのだと思います。それが、何年後、何十年後になるかはわかりませんが、それまで1度も途切れることなく続くことを期待したいですし、ぜひ運営の方々には続けて頂きたいと心から思います。

参加者の皆さんの笑顔が忘れられない

宴が終盤になってくると、どんどん皆さんが打ち解けて、今日のこの瞬間を楽しんでいるのが分かります。僕の隣の席の紳士は、もう70歳を超えていました。都会へ出てきてから、懐かしい仲間と再会できる機会は、他になかったのでしょう。時代を生き抜いた力強さを感じます。僕らは本当に恵まれた環境のなかで生まれてきたんだと痛感します。今日の参加者の皆さんが、一人一人とても笑顔で、昔からの友達との年に一度の、交流を心から楽しんでいて、僕もなぜか笑顔になってしまいます。同じ地域出身者がテーブルを囲み、同級生の再開の場というな会話がちらほら聞こえてきます。イベントを企画するうえで、29年も続ける本質を見たような気がしました。参加者の皆さんを喜ばせるから、次回も参加したいと思う。とくに自分のホームであればそれはなおさら強く思うのでしょう。この笑顔を絶やすことはしたくないなぁ、いろんなところでもっとこのような笑顔を増やしたいなぁと心から思うのでした。

先輩たちがこれまで、受け継いできたものずっと残したい

続けることに、価値はあるのか。やはり、Yesだと実感しました。いろいろな紆余曲折もあって、29年も続いてきたのでしょう。
当初は人数も少なくて、29年後も続いてるなんて想像もしなかったでしょう。昨年の僕も、まさかふるさと比内会に参加するとは想像もしていません。ビジネスであれば、引き際も大事だと分かります。しかし、これはビジネスではなく、人生です。きっと続けることによってのみわかる世界もあるのだと思いました。僕らも、「あきたさいこう」というメディアを通じて、あきたを盛り上げたいという強い思いでこのメディア運営を始めています。収益化は必ず必要ですが、儲からないからと言って辞めることは決してしないと決心しました。来年は、記念すべき30回目を迎える、ふるさと比内会、若い人たちこそが最も活躍する場がここにはあります。比内町出身者はもちろん、他県出身者でこれからの比内町を応援したい思いがある方は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。来年はさらに活気がある、1日になることが

参加者みなさんの心からの楽しみなのでしょうから。

コメント一覧

  • Comments ( 2 )
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  1. By 富田洋士

    偶然この投稿を見ました、ふるさと比内会の当事者で事務局をしています。
    大勢の方に視聴していただきたいです。

    • By takahashi

      富田さん、ご連絡ありがとうございます。
      こちらこそ、ご招待頂き本当にありがとうございます。
      このような活動を継続されているのは素晴らしいことだと思います。
      陰ながら応援させて頂きます。今後ともよろしくお願い致します。

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