流行のスマートシティ実証仙北市でスタート

自動運転は、ドラえもんとか、SF映画の中のおとぎ話だと思っていましたが、もうすでに実証実験が進んでいます。国土交通省は、スマートシティモデル事業を募集し、先行モデルプロジェクト15の内の一つとして、仙北市が選ばれました。今回は、地域創生とスマートシティについて考えて行きたいと思います。

スマートシティって何?

スマートシティの目的は、既存の技術を掛け合わせて、都市活動の様々なデータを収集し、その結果を活用して、市民生活の利便性を向上させること、行政サービスの向上に活かすこと、地域の復興やブランド価値を向上させることと言われています。

これだけ聞いたら本当に夢みたいな構想ですよね。秋田だけではなく、地方企業の未来に少なからず影響を与える、スマートシティが今後のバズワードになるでしょう。そして秋田を盛り上げるための、必要な条件になってくると考えています。

地方都市の課題

地方都市の課題は様々ありますが、大きくは以下の3つのポイントになるかと思います。

高齢化率 No.1と言われる秋田県では、65歳以上の割合を示す高齢化率は2018年7月1日時点で36.3%となり、上昇を続けています。買物困難者という言葉も最近では使われるようになり、交通機関が無く買物ができない高齢者が日本全国で、約700万人にも上ると推測されています。

少子化 2018年に生まれた秋田県内の赤ちゃん数は過去最少の5,040人と統計で発表されました。秋田県内では2000年以降に、7つの女子高校が共学化されており、女子高は聖霊高校のみになっているのは、本当にさみしい状況ですね。

地域産業振興や賑わいの創出という課題の根本原因は、人口減少によるところが大きいと考えられますが、このトレンドは一気に改善はできません。どのようにして産業を盛り上げていくか、秋田県という枠組みにとらわれず、県外、国外との連携も大事になってくるでしょう。意外な連携ですが、インドネシア大使が佐竹秋田県知事を訪問し、観光、農業について協力できるのではと話されています。常夏のインドネシアから、真冬の秋田へ旅行に遊びに来てもらいたいですし、バドミントンが国技のインドネシアですので、秋田に選手がきて活躍するのも期待ができますね。

以上のような課題は、ここ20年で一気に音を立てて世界が変わっていると実感しています。

仙北市の実証事業

仙北市スマートシティ推進コンソーシアムにおいて、取り組む課題解決は以下の4つのポイントになります。

中山間地における移動の確保

買物困難者の救済、無人運転の実現のための、課題抽出や、データ取得を行うことになっております。無人運転で、田沢湖や武家屋敷観光ができたらかっこいいですよね。

ドローンやAIの活用による生産性向上・物流の効率化

精密農業の実現そして、物流手段としてのドローン活用は、将来必ず必要になる技術になると感じています。

取組から得られるデータの相互利用

自動走行や観光データ、農業用データやドローンデータを全て流通して活用できるようになれば、将来的な利活用にも期待的出来ますね。

通過型観光地から滞在型の観光地への発展

インドネシア含めて、海外からどんどん観光に来てもらえるような観光コースを作りたいですね。田沢湖、鶴の湯、武家屋敷と観光資源が豊富な仙北市から観光地としてもりあげて行きたいものです。

テクノロジーを上手く活用して、地方都市の課題を解決する、スマートシティ構想はきっとこれからの地方創生のキーワードの一つになると確信しています。人口が減って、高齢化が進み、ネガティブな話題が秋田だからこそ、最先端の技術を活用して、地方都市の復興モデル県になれるように、今回の実証事業にも期待していきましょう。

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